呑んべんだらり

三度の飯と酒が好き

仕事の合間に食べたものたち②

相変わらず、仕事で外出する際にはその駅で美味しそうなお菓子屋さんを探してはホクホクしながら持ち帰っている。
今の時期に外に出るのはしんどいけれど、こういう楽しみがあれば「ま、いっか」と思えるので食べ物のパワーはすごい。

あまりにも精力的にお持ち帰りしすぎていつの間にか結構写真が溜まっていたので慌てて記事を書いている。

ジャルディーノのジェフト

玉川高島屋に入っているジャルディーノさんにて、ソフトクリームと好きなジェラートを組み合わせて頼めるジェフトというメニューを注文。夢の共演すぎる……

https://www.takashimaya.co.jp/tamagawa/sc/shop/?id=288

紅茶のジェラートとミルクソフトを頼んだのだけど、大正解。
そのままだと結構はっきり紅茶の香りやほんのりと渋みも感じられるジェラートが、濃厚なミルクソフトと一緒に食べるとロイヤルミルクティーのようなまろやかな味わいになって、1粒で2度どころか3度美味しい。

本当はGelato.9さんというお店に行ってみたかったのだけど、こちらは営業時間が合わず断念。

https://tabelog.com/tokyo/A1317/A131708/13265287/

図らずもソフトクリームまで食べられて幸せだったので結果オーライ。

BETTYのキャラメルバナナクレープ

上記のジェフトを食べたのと同じ日、用事を済ませて駅に戻る途中、美味しそうな匂いが。
これは何だろうと思ってキョロキョロしていると、こじんまりとしたクレープ屋さんが。
お店の前のメニューを見てみると、安い!個人のお店らしく、優しそうな女性の店員さんが、何にしましょうか?と話しかけて下さる。
クレープ、私の中で”食べたいけど中々食べたい時にタイミングよく食べられないスイーツ第一位”なので、もうおやつ食べてるけど追いおやつキメるか~!とキャラメルバナナクレープを注文。

この幸せの詰まったビジュアル、満点。
キャラメルが下から垂れやすいので気を付けて召し上がって下さいね、と言われたけれど、それも納得のキャラメル量!
生クリームって普段そんなに好きじゃないんだけど、この日は生クリームをもふもふ食べたい気分だったので、駅までの帰り道がとっても幸せになった。

志ら井のみたらし団子、草餅、本物の大福

蒲田駅に行く用事があった日、隣の席の方に「蒲田ならとんかつ檍で昼飯食ってきたらいいよ!」とお店を教えていただいた。
しかし私は基本平日の昼に外食はしない主義(時間に追われる食事をしたくない)ので、そのとんかつ屋さんは行きたい店リストに入れておいて、買って帰られる美味しいものを探すことに。

すると、蒲田駅から歩いて10分ほど、京急蒲田駅の程近くに良さげな和菓子屋さんが。
暑い日だったけど、美味しいお菓子の為ならエンヤコラと早足で向かう。

https://tabelog.com/tokyo/A1315/A131503/13126206/

パックに書かれた嘉永元年創業の文字。1848年から続いているお店ってコト…!?すごい歴史。

購入したのは大福、草餅、みたらし団子。
店頭ののぼりに「本物の大福あります」なんて書かれていたので大福目当てだったのだが、口コミを見るとみたらし団子が好評のようだったので。
大福はもちろんすっごく美味しかったし、草餅もよもぎの良い香りがして美味しかったけれど、やはり特筆すべきはみたらし団子。
香ばしく焼き目のついた団子に、しっかり甘いけど醤油のキレとコクがあるタレ。
人生で一番美味しいみたらし団子だった。

後日、川崎に住んでいる人と休日に遊ぶ予定があり、川崎なら蒲田が近いな?とこちらに寄って手土産を持っていく。
一緒に食べるようにみたらし団子と大福を買って、それとは別にお稲荷さんとしぐれを購入。

丸々と太ったお稲荷さん。
酢飯がぎゅっと沢山つまっていて、お揚げも出汁がしっかり染みていて甘辛くて美味しい。

黄身あん、こしあん、あとうぐいすあんの3種で構成されたお菓子。
今黄身あんにはまっているので思わず購入したが、3種のしっとりしたあんこの優しい味わいで美味しかった。

手土産を持って行った先でもとっても喜んでもらえて、やはりここのみたらしは格別だと実感。

たい焼きわかばのたい焼き

四ツ谷に用事があった際、以前から気になっていたたい焼き屋さんへ。

https://tabelog.com/tokyo/A1309/A130902/13000848/

口コミだと行列するとのことだったので、もしあまりに並んでいたら諦めようと思っていたのだが、奇跡的に誰も並んでいなかった。
たい焼きと、店先に置いてあったあんこも購入。

こちらのたい焼きは天然もので、皮がとってもカリっと焼かれて香ばしい。かなりの薄皮で、あんこがたっぷり詰まっている。
そして作り置きのはずだがめちゃくちゃアツアツ。
はふはふと頬張りながら店を後にすると、ぞろぞろとお客さんが集まってきて、奇跡的な空白の時間にたい焼きを購入できたのだと神に感謝した。

買って帰ったあんこ。
パン・メゾンで買った塩パンに挟んであんバターサンドにしたり…

バニラアイスと一緒に食べたりしたけど、何だかんだでそのままスプーンで食べるのが一番美味しかった。
あんこってこんなに美味しかったっけ?
今度はもっと大きなサイズのものを買って常備したい。

石さかの和菓子もろもろ

府中に行った際に寄らせてもらったお店。

https://tabelog.com/tokyo/A1326/A132602/13159222/

常にお客様が入れ替わり立ち替わり入ってきて、地元の方に愛されているお店なんだな~とほっこりした。

お腹が減っていたこともあって、何だか色々買ってしまう。

豆大福。見た目でもわかる通り、豆がごろごろ入っていて、大福のやわらかさと豆の歯応えが交互に来るのが面白い。
あんこより豆の方が多いんじゃ?と思うくらい豆がたっぷり。
塩気も効いていているので、甘いものが苦手な人でも食べられそう。

みたらし団子。
かなりあっさり目のタレで、ちょっと物足りなさもありつつ美味しい。

おはぎ。左がつぶあんで右がこしあん

しっかりお米の粒が残っているタイプ。おはぎって言ったらこれ。
どちらのあんこのタイプもとても美味しかった~!

写真を撮っていないけど、どら焼きも無難に美味しかった。
しかしきんつばは唯一口に合わず。
中のあんこがすごく水っぽくてべしゃっとしてて、何とか食べきったけどちょっと辛かった……
それ以外は全て美味しい和菓子で、特に豆大福はかなりお店の特徴が出ているので好きな人にはたまらないと思う。

太郎焼

めっちゃくちゃ暑い日に越谷に行ったので死を覚悟した。
日傘を持っていても地面から目玉焼きにされている気分。
本当はたからやさんに行こうと思っていたのだけど、定休日だったので断念。
今回は戦利品無しか~とトボトボ歩いていたら、何やら目立つ装飾のお店が。

https://tabelog.com/saitama/A1102/A110203/11021795/

SALEと書かれた紙が沢山貼られていて、隣は瀬戸物屋さんなのかな?
一見すると何屋さんなのか分からないが、どうやら回転焼きのよう。
しかも色んな味があるわけでなく、あんこ一筋。
これは美味しそうだと思って買ってみると、なんと100円、しかもPayPayが使える。
対応してくれたお姉さんはハキハキした笑顔で心地よい接客。

よくある回転焼きは表面もふんわりパンケーキのように柔らかいが、こちらのは表面がかりかりに焼かれていて香ばしい。
生地はもっちりしていてはちみつのほのかな甘さがほっとする。
そしてあんこがめっちゃたっぷり。

この画像だと分かりにくいけど、あんこが零れ落ちないように食べるのが大変なくらい詰まっている。
冬の寒い日に息を白くしながら食べる回転焼きももちろん美味しいが、真夏日に汗を垂らしながら食べる回転焼きもまた良し。
後から口コミを調べたらやはり評判の良いお店のようで、お持たせに大量買いする方もちらほら。だって一つ100円だもん。
安い・旨い・接客良しの3拍子揃った、近所にあったら是非通いたいお店だった。しかし夏の越谷はなるべく遠慮したい。

和菓子 狸家の狸最中

大福や団子ばかり食べているが、実は最中も大好きだ。
王子駅に行く事になったのでいつものようにお菓子を探してみたところ、可愛い狸の形の最中を発見。
これは食べてみたい!しかも用のある市役所からすぐそば!
神の思し召しとばかりにお店に伺うと、優しそうなおじさんがいらっしゃいと声をかけてくれる。

https://tabelog.com/tokyo/A1323/A132303/13103834/

普通の薄茶の狸と白い狸がいたので、これは何か違いがあるんですか?と尋ねると、白あんと普通のあんこの違いだという。

それならばどちらも食べてみなければとそれぞれ一つずつ注文。
すると、「は~い、じゃあ急いで詰めてきますからちょっとお待ち下さいね」と言って奥に引っ込んでしまうおじさん。
なんとこちらでは注文してからあんこを詰めてくれるのだ!!
生絞りモンブランなんてのはあるが、生詰め最中とは初めて聞いた。
手渡された最中、せっかく出来立てほやほやなのですぐに袋から取り出していただくことに。

まずは白あんから。
真っ白な狸、丸々と太っていて可愛い。

狸の体格に見合った白あんの詰まりっぷり。
普通のあんこよりあっさり目で、上品な味。そして何より皮がさくさくてぱりっぱり。
しんなりした最中も美味しいけれど、作り立てならではの食感に思わずにこにこしてしまう。

こちらはあんこの最中。
普通のあんこもくどくなくてとっても美味しかった。
お店の方の感じも良くて、出来立てをお渡しするのは難しいがお持たせにしたら喜ばれそうなお菓子。

渋沢逸品館TSUNAGU marchéのソフトクリーム

狸家の最中を食べてご満悦状態で駅に向かっていると、ソフトクリームのメニューが書かれた立て看板が目に入ってしまう。
この日もめちゃくちゃ暑かったので、ソフトクリーム日和じゃん……と思わずふらふらと吸い寄せられてしまった。

カフェなのかなと思ったら渋沢栄一に関わる物品を販売しているショップのようだ。
他にも色々と気になる食べ物があったけれど、切りが無いのでソフトクリームを注文。
100円追加したら好きなトッピングを好きなだけかけられるオプションがあったけれど、ソフトクリームはシンプルが好みなのでミルクを注文。

北海道の牛乳を使っているらしく、とっても濃厚な牛乳のコクが感じられる、美味しいソフトクリーム。
こちらのお店ではコーンが選べるのも嬉しい。ワッフルコーンの一番奥までたっぷりソフトクリームが入っていて、かなり満足感のあるデザートとなった。

新正堂の切腹最中とどら焼き

新橋自体はふるさとさんという行きつけの居酒屋さんがあるし、何度も訪れている。
しかしビジネス街かつ飲み屋街のイメージなので和菓子を買って帰ろうとは思ってもみなかった。
特に下調べをする事もなく目的地を歩いていたのだが、その道がちょうどふるさとさんへ向かう道のりで、今月ちょうど行く予定があるので楽しみだな~なんて思いながら歩いていた。
その道中、ふと昔ふるさとさんに向かおうとして道を間違え、見覚えのない和菓子屋さんまで来てしまって友達と「これは確実に道が違う!」と気付き、慌ててグーグルマップを確認してきびすを返した事を思い出す。
確かあの和菓子屋さん、切腹最中という一度聞いたら忘れられないインパクトのある最中を売っていたな~と思い、ちょっと寄り道する事に。

https://www.shinshodoh.co.jp/

切腹最中はやはり名物のようなので購入し、他にどら焼きも購入。

最中全体を包んでいるわけではなく、フィルムがあんこ部分に巻かれているだけだったので、家に持って帰らず会社のデスクでいただく事に。
最中の皮から大いにはみ出ているあんこ。

食べてみると、なんとあんこの中に更に求肥が入っている!
画像で見るとそうでもないが、実際はたっぷり求肥が入っていて結構ボリュームがある。
だからと言ってあんこがケチられているわけでもなく、あんこもたっぷり入っている。
あんころ餅をさくっと軽やかな皮で挟んでいるようなイメージで、すっごく美味しい。
そしてあんこも何だかコクがあるような……黒糖とか使ってるのかと思ったけど、公式サイトによると結晶の大きい純度の高い砂糖を使っているそう。
小豆だけでなく砂糖の違いでも味わいが変わるのが面白い。

どら焼きも大きめで食べ応えがあって美味しかった。
切腹最中はよくサラリーマンのお詫びの品として重宝されてきたそう。
ユーモアがあって美味しいお菓子なので、新橋というサラリーマンの街で根付いているのも納得。

番外編:庄瀬の和菓子色々

これは仕事で立ち寄った場所ではないけれど、和菓子の美味しさにはまってしまって気軽に行ける場所に和菓子屋さん無いかな~と探して出会ったお店。

https://wagashi-shose.tokyo/

こちらもかなり歴史がありそう。住宅街の中にふいに現れる。
お店に入ると、ショーケースの向こうの畳からいらっしゃいとかなりラフな格好のおじさんが笑。
住居兼店舗なのかな?
初めて伺った日は大福が売り切れだったので、みたらしとお稲荷さん、薯蕷饅頭と蕎麦饅頭、そして何となくきみしぐれを購入。

おじさんは一見強面だけど、薯蕷饅頭のケースに名前がついて無かったので「これは何饅頭ですか?」と聞いたらとっても丁寧に教えて下さり、気さくで親切。

みたらしは見かけの割に驚くほどあっさりしたお味。
ほとんど醤油団子では?というくらい甘さは控えめ。
みたらしだと思うと物足りなさは否めないが、お団子としては美味しい。

お稲荷さん。酢飯の酢がけっこうきつめでお揚げも甘さより塩気が目立つ。噛み締めていると少しずつ甘みも出てくるのだけど、ちょっと好みとは違ったかも。
何故か食べている時に、赤毛のアンの育ての親であるマリラが「ギンガムの服で学校に行きなさい」と言い、可愛い服を着たかったアンががっかりするシーンを思い出した。
このお稲荷さんのイメージが質実剛健だからかな。

薯蕷饅頭と蕎麦饅頭はどちらもなめらかなこしあんがたっぷり入っていて、皮の部分はかなり薄めで美味しかった。

そしてそして。

このきみしぐれがあまりにも美味しすぎて、私は完全に恋に落ちた。
人生で生まれて初めて食べたきみしぐれ。名前の響きに惹かれてどんなお菓子なのか全く知らないまま購入したけれど、これ周りもあんこなんですね。
てっきり柔らかい蒸しパンみたいな感じを想像していたので、口に入れたらしっとりした黄身の優しいコクのあるあんこでびっくりした。
母恵夢が大好きな私には好みにクリーンヒット。何だこの旨すぎる和菓子は……
もう何度もリピ買いしているので、店主のおじさんにはきみしぐれの女として認識されているかもしれない。

こんな感じで完全に和菓子の虜になってしまった昨今。
次はどこかのお店で練り切りを食べてみたいな。
また素敵なお菓子との出会いがありますように!