呑んべんだらり

三度の飯と酒が好き

鮨 和さび@四谷三丁目

私は出来ることなら毎日365日お寿司を食べたいくらいお寿司が好きで、昔「寿司 毎日食べたい」とGoogle先生に聞いてみたこともあるような人間である。
食べたい時にサクッと食べられる回転寿司やスーパーのお寿司も好きだけど、回らない寿司を頂いた時の満足感は麻薬のような中毒性がある。
こちらのお店は、今まで伺ったお寿司屋さんの中でもその中毒性が高く、個人的にものすご~く推しているお店。

https://tabelog.com/tokyo/A1309/A130903/13152072/

元々は友人が好きなお店で、去年の誕生日に初めて連れて行ってもらって以来、友人知人にめちゃくちゃ布教しまくっている。
そういうわけで、先日も友人と3人でこちらのお店に伺ってきた。

カウンターのみのお店で、おそらく9人がMAXかな?
四谷三丁目駅からすぐそこで、店内はとても明るく洗練された雰囲気。大将さんは若くてとっても気さくなので、かなり入りやすい雰囲気だと思う。
友人2人は昼食はおかずだけにしたり、犬と2時間散歩してきたりとそれぞれコンディションを整えてきた模様。

トロ鰆

鰆のトロというのは初めて食べた。
鰆といえば西京焼きか焼き霜造りというイメージだったけど、これは刺身と焼き物の中間くらい火が入っている感じ。
しっとりして脂が程よく乗っていて美味しい。

いくらと白子のせご飯

提供された瞬間黄色い悲鳴が3つ上がった品。
いくらだけでもテンション最高潮なのに、実はご飯との間に白子まで挟まっている。なんということでしょう……!
いくらのプチプチ弾ける主張の強い旨味、白子の濃厚でまろやかな旨味、それを受け止めるご飯の甘さ。可愛らしいサイズの盛り付けだったが、食べ切りたくなくて5口くらいで食べた。

かわいいおちょこ

日本酒を頼んだら届いたのがこちらのおちょこ。
友達は亀さんと、何だったかな?どれもめちゃくちゃ可愛かった!!
前に行った賛否両論さんで金魚のおちょこが出てきたけど、同じシリーズだろう。
自分用にも欲しい。

あじ

何この分厚くてコロンとしたフォルムのあじ。食べちゃいたいくらい可愛い(食べた)。

松茸の茶碗蒸し

松茸がメインかと思いきや、中には浅利とクエも入っているという超豪華蒸し。
山の幸と海の幸の美味しさがこの一椀に詰まっていた。
松茸って特に好きでも嫌いでもなかったんだけど、香りを嗅ぐと「ま、松茸様だ~!!」となるパワーがある。

本ししゃも

これはコース外のお品だったが、大将さんがオススメしてくれた(多分よく食う3人だと思われた)のでお願いしたもの。
北海道のむかわ町で獲れた本ししゃもとのこと。シンプルに塩で頂くだけですごく美味しい。

あん肝

これ、私が勝手にこちらのお店のスペシャリテだと思っている大好きな一品。
あん肝に西瓜の奈良漬けを和えてあるもの。見た目はとっても質素だが、一口食べるとあん肝の濃厚なパンチに奈良漬けの香りが加勢してきて意識を全て持っていかれる。

ふっくらした美味しい鰻の白焼き。
蒲焼も大好きだけど、鰻そのものの味や脂を感じられる白焼きも乙。

小肌

程よく〆られた小肌。嫌な臭いなどは一切なくて、柔らかい。
美味しい小肌は美味しいお寿司屋さんで頂くに限る。

大間のまぐろ

私は食べるの専門で魚の産地などの知識はからっきしなのだが、それでも「大間のまぐろ」というブランドは知っている。
この細かすぎる美しい隠し包丁一つとっても、職人さんの技を感じられる、見ても楽しい一品。
もちろん食べても最高に美味しい!!筋っぽさや固さなど全く無く、舌に触れた瞬間から香りと脂が口の中に広がる。

漬け

写真を見ただけで垂涎の、絶対美味しい漬けまぐろ。
少し締まった赤身を噛めば噛むほど旨味と少しの酸味を感じられる。

かつお

画像だけだったら生ハムみたいな美しいピンクの断面。
今これ書いてるのが夜の10時半過ぎて、昼食を食べ過ぎたので夕食抜きにしたからめちゃくちゃお腹減ってきた……

ずわい蟹

トロ、漬け、かつおとかなり味のしっかりしたネタが続き、次に何が来るのかとワクワクしていたら何と蟹!
シャリの上にこれでもか!と乗っているズワイのほぐし身。
シャリと一緒にほろほろと口の中でほどけて広がっていくのがたまらない。

のどぐろの昆布締め

お前本当に白身魚か?と日本中で疑われているであろう、のどぐろ様。
昆布締めって淡白な食材の旨味を引き出す調理法だと思っていたけど、もともと味のパンチが強いのどぐろだと穏やかな美味しさに変わるのが面白い。
ちなみに手渡しだったのでこれは友達の手を撮影させてもらった。

鯖?

全部ちゃんとメモしてると思ってたけど、これだけメモ取ってなかった……
アジはつまみで出たから多分鯖。

うに

登場するだけで場内を沸かせる黄色いすごいやつ。
わりとしっかり目の身かな~と思って口に放り込んだら一瞬で融けていってたまげた。
こちらものどぐろに続き友人に協力してもらって撮影。

車海老

いや、でっか!!!
海老の身が大きすぎて、シャリを抱きかかえているみたいで可愛い。
板場で海老を焼いているところを見ると「今日は車海老出るのか~♪」とルンルン気分になってしまうのは私だけではないはず。
まったくパサつきなどない、しっとりしていながらプリプリしている絶妙な火入れ。

穴子

最後は穴子
お寿司に関しては鰻より穴子派。ほろっほろで口に運ぶのすら恐る恐るになってしまうほど柔らかい。

梅干し

締めに嬉しい爽やかな酸味。ほんのり甘かった。
そして写真だと分からないが、実はこの下にシャリが入っていて嬉しいサプライズ。
梅干しとご飯ってやっぱり永遠の名コンビだ。
思い返せば、こちらにはこれで伺うのは3度目だけど、最後に玉子が出たことがないかも?
玉子もそのお店の個性が出るので楽しみだけど、こういう変化球で締めてくれるのも面白い。

いや~今回も最初から最後まで本当に満足しかない体験をさせていただいた。
同行してくれた友達もすごく満足してくれて、一品一品にめっちゃ良いリアクションしてくれたので、別に私が握ってるわけではないのに「うんうん、美味しいだろう」と誇らしげな気持ちになった。

あとちょっと面白かったのが、この時お店には我々3人と、中年の男性5人組がいたのだけれど、皆さん酔っ払っていてテンションが上がっていたのかこちらに話しかけてきた。
我々は中学からの付き合いの3人組だったのだが、あちらも学生時代からの付き合いだったらしく謎に盛り上がり、あちらがお帰りになる際に何故か「日本酒の足しにして」とお心遣いを頂いた。
ありがたくお会計に使わせていただきました。ありがとうございます!笑

行きやすさ、価格、大将さんを始めとするスタッフの方々のサービス、どれを取ってもすごく素敵なお店なので、これから色んなお寿司を食べに行ったとしてもこちらは私の一押しのお店というのは変わらないだろう。

ご馳走様でした!