これまでお昼に伺ったお寿司屋さんの中で、三指に入るくらい好きになっちゃったお店。
元々は新富町のイシジマさんに行こうと思っていたのだが、予定していた日が定休日だった為、代わりに伺ったのがこちらの辰巳さん。
お店を知ったきっかけが不意におススメに表示された、Youtubeのショート動画だったのだが、とても美味しそうで印象に残っていた事を思い出したのだ。
https://tabelog.com/tokyo/A1301/A130103/13072451/
お店は銀座と新橋の間くらい、ほぼ新橋寄り。
道中、夜のバイト先のすぐ近くである事が判明し、普段は夜しか通らない道を昼間歩くのが何となく新鮮で楽しかった。
この辺りは夜と昼とで全く様相が異なる。
一品目から写真を撮り忘れてしまい、友人の写真を拝借。
左利きなのでお寿司の向きが違うのだが、こういう所を気遣って下さるお店は確実に美味しい。
繊細で美しい見た目に反してしっかりした食感で、さより自身の香りと昆布の香りが噛めば噛むほど鼻に抜けていく。
あじ。
なめろう、フライ、干物と何をしても美味しくて値段も張らないという素晴らしいお魚だが、
寿司で頂くと青魚の香り、口の中で広がる脂、それがシャリと混ざって旨味を感じながら喉を通っていく満足感がたまらない。
中トロ。
美味しいお寿司屋さんのトロって本当に切り方が美しくて惚れ惚れする。
霜降りのように繊細に広がる脂の白い筋。肉と違って口内の温度でさらりと溶けていく。
酸味があるのでべったりした余韻が残らないところも好き。
むつ。
見るからに脂が乗っていて食べる前から歓声を上げてしまった。
もちろん口に入れた後も更に大きい歓声を上げた。
脂がほんのり甘く、シャリの酸味と合わさるととっても美味しい。
いくら軍艦。
びっくりするくらい粒が大きくてつやつやのいくら。
お昼にこんないくらを出しちゃっていいんですか！？いいんですね？ありがとうございます！
と感謝しながら頂いた。鮭には悪いがこれからもいくらを愛し続ける。
車海老。
海老は生派だったがお寿司屋さんの車海老を頂いてからというもの、火入れしたものが大好きになってしまった。
海老の香りって甲殻類特有の出汁とか旨味がそのまま香り成分になりました！みたいな感じでどうにも食欲が湧いてしまう。身が甘くてとても柔らかい。
お椀。お味噌汁って本当にほっとする味。
当たり前だけど家で飲んでるお味噌汁とは全然違い、出汁が効いていて美味しい。
まぐろの漬け。
ほんのり柚子が乗っている。実は柚子が少し苦手なのだけど、本当に爽やかな香りがふわっと鼻に抜けるくらいだったので、漬けの力強い旨味のアクセントになっていて美味しかった。
漬けのこの赤黒い見た目が好きすぎる。
うにの軍艦。
いくらに続き、お昼から頂いていいんですかシリーズ。
固体を保っているのが不思議なくらい、口の中であっという間に溶けていき、後には磯の香りと甘みが残っていくこの感覚、うにでしか味わえない。
細巻き3種。右からいか明太、いわしと梅肉、鉄火巻き。
これまでのちょっと気取った握りのネタから、馴染みのある味に変わってほっとする。
どれも美味しかったけれど、いわしと梅肉を巻いたものが特に美味しかった。
穴子。
とろとろの穴子も大好きだが、こちらの穴子はふわふわで柔らかいが程よく食感が残っているタイプで、もちろんすごく美味しい。
煮ツメはさっぱりしていて個人的にはもう少し濃い方が好みだが、握りの〆でお腹いっぱいだったので軽く頂けるのが良かった。
そしてこちらのお昼の売り（多分）がいなり寿司。
なんと中身が左からわさび、がり、ゴマと3種類用意されており、さらにこちらはいくつでもおかわり可能！！！
これをYoutubeで見ておいなりさん好きの私は絶対にこの店に行きたい！と思ったのだ。
食べる前の本命はわさびだったんだけど、実際に頂くとゴマが一番好みだった。
もちろん全て甲乙つけがたい程美味しい。
ふっくら炊かれたお揚げから噛むと、じんわり優しい甘さの出汁が染み出してきて、お揚げさんの油とお米の甘さとお酢の酸味が口の中で混ざって、魚のお寿司とは別の美味しさに溢れている。
おかわりする気満々で行ったのに、お腹いっぱい過ぎて1つずつしか食べられなかったのが残念。
お店の名前が焼き付けられた玉子。
こちらの玉子は固めの甘いやつで、懐かしい気分になる味。
本当は握りの時はお酒は飲まないようにしているのだけど、この日はつい昼から日本酒をいくつか頂いてしまった。この初めて飲むお酒がめっちゃ美味しかった！
昼から美味しいお寿司を友達とわいわい言いながら頂いて、美味しいお酒を飲んで……
こんなに幸せな休日を過ごせることも、一緒に行ってくれる友達にも、そしてお寿司の職人さん達にも感謝しかない。
Youtubeで宣伝されているお店に行くのは初めてで、正直良いように見せてるだけじゃないの～？なんて疑う気持ちもあったりしたのだが、こんな素敵なお店を教えてくれてありがとうございますと手の平を返した。
ご馳走様でした！
