呑んべんだらり

三度の飯と酒が好き

たん清@秋葉原

先日、前の職場でお世話になっていたNさんにちょっとした頼まれ事を任された。 完了報告をしたところ、お礼にという事でカツオの藁焼きを食べにお連れいただく約束をしたのだが、その約束の日の前に「こないだのお礼に焼肉でも食べない?」と急遽お誘いを頂いた。 あれ?カツオのお約束してたよな……?とは思ったものの、美味しい食事を食べる機会を逃す選択肢を取るはずもなく、是非ご一緒します!!と二つ返事で了承。 その際いくつか候補を挙げていただいたのだが、最初に挙げていただいたこちらのお店へ。

https://www.tankiyo.com/

人気店らしく、金曜の当日に電話をしたのでダメ元だったのだが、奇跡的に予約が取れた。 実際に訪れてみたら開店直後から満席だったので、急なキャンセルが出たところに滑り込みで入れたのかもしれない。僥倖。

まずはナムルの盛り合わせ。 よくナムルやビビンバに入っている茶色いやつは何だろう、という話になったのだが、調べてみたらこれはゼンマイであるらしい。 たまにワラビが使われる事もあるとか。

続いて上タン塩。 この美しい大輪の華のような盛り付けよ…… ダイヤモンドカットをするお店もあったりと、タンは他の部位に比べて盛り付けが華やかな気がする。

焼いたタン。自分の舌を見てもこんなに脂が乗っているような気がしないんだけど、牛と人間の舌って全然違うのかな。 昔はハラミやカルビが大好きだったし今でも好きだけど、今一番好きな部位を聞かれたらタンと答えるかも。 焼くとジューシーで脂と肉の旨味が感じられて、独特の歯応えがあって美味しいし、煮込むとあの歯応えはどこにいった!?と驚くほどホロホロになって美味しい。

ホタテ。私は貝はあまり好まないが、ホタテに関しては焼いても生でも大好きだ。 冷凍されたまま出てくるのでカチンコチンのキャンディみたいだったが、網で焼いて食べると柔らかくて甘みの強い、とっても美味しいホタテだった。 肉だけならず海の幸も美味しいなんて。

味噌タン。 私は関西の出身だが濃い味が大好きなので、この味噌タンは好みのど真ん中だった。 美味しいもの同士を合わせると、美味しさは足し算ではなく掛け算になる。

多分上ロース?かな? 適度にサシが入っていて美味しい。 普段は日本酒を飲む事もあって魚を食べる事が多いが、肉を久々に食べると有無を言わさぬ美味しさの拳で殴られたような気持ちになる。

炙りサーロイン。 赤坂の天壇さんでいただいたような、薄いお肉を炙って一口で食べちゃうタイプ。天壇さんのはロースだったけど。 こういう脂が多めのお肉は一口食べて、あ~もうちょっと食べたいな、くらいでおさめておくのが一番美味しくて満足感がある。 なんだかんだ、私はまだヒレよりサーロイン派だ。

取り分けた後なので私の貧相な盛り付けの写真になってしまったが、締めの冷麺も美味しかった。 焼肉屋の冷麺はあらゆる麺の中でも三指に入るほど好き。 このしらたきを固くしたような、独特のコリコリとしたコシのある麺と爽やかな酸味の中にほんのり甘みのある汁。 焼肉の後でもいくらでも食べられてしまう。

焼酎には詳しくないが、四ツ谷のれば屋さんで飲んでいらい芋焼酎のフラミンゴオレンジの大ファンだ。 中々見かけないので思わず頼んでしまったが、ロックなのに表面張力ギリギリくらいなみなみと注がれた。 繰り返し言うが、注文はロックである。

写真にはとっていないが、トマトサワーもびっくりするくらい美味しかった。

学生の頃、特に高校生の頃は牛角の食べ放題に非常にお世話になっていた。 牛角には久しく行っていないし、ご飯何にしようか?と相談する時の選択肢に焼肉が上る確率も随分と下がってしまったが、美味しい肉をその場で焼いて食べる、というシンプルだが行程も含めて楽しめる焼肉ってやっぱりいいな~と思う。

ご馳走様でした!