呑んべんだらり

三度の飯と酒が好き

2泊3日の高松旅行振り返り

先月、高松旅行へ行ってきた。 小学生か中学生の頃に、家族旅行で金比羅さんにお参りに行った覚え(正しく言うと階段で死んだ覚え)はあるのだが、いかんせん子供の頃の話なのでうどんを食べたのかどうかすらあやふやだ。

四国には常々行きたいな~と思っていたところに、普段旅行にほぼ行かない友人が高松旅行が楽しかったと嬉々として報告してくれて、何とその後一人で再訪までしたのだという。 そんなに良いのなら私も行ってみようかな~というと、友人は自身にとって3度目の来訪になるにも関わらず一緒に行こうと言ってくれたので、今回の旅行と相成った。

友人は京都に住んでいるので現地集合。旅程は土日。 東京からだと飛行機が一番楽なので、早速ジェットスターの予約サイトを見てみると、何だか時間が微妙なものばかりだった。 これなら金曜の夜に飛んで一人で前泊した方がいいな~と思い、金曜夜のチケットを予約。 すると、友達から「職場の先輩が日曜に有休を取っていたので日曜が休めない!金土か別の土日に変更出来る?」と連絡が。 どうやらいつも金曜にしか休みを取らない先輩が、折悪しく日曜に休みを取っていたらしい。 そこで飛行機の予約をしてしまった事を話すと、友人は始業が午後からなので、一緒に金曜から日曜まで止まって日曜のチェックアウト後にそのまま帰る、と言ってくれた。ありがたい。 そんな訳で、1泊2日の予定が2泊3日に変更となった。

一日目

一日目と言っても、それぞれ高松には夜到着だったので、全く観光はせずホテル周辺でご飯を食べるだけ。 飛行機はほぼ定時に出発し、20時頃高松空港に到着。 久々に成田空港に行ったが、過去の記憶の数倍遠かった……ターミナル3だったから余計に。

ホテルは瓦町にあるエクストールイン高松高松駅から徒歩圏内にあって、値段もそこそこで朝食付きで口コミも良かったからここにしたんだけど、想像以上に良いホテルだったし、実際に高松に行ってみたら場所があまりにも便利すぎてびっくりした。 先にチェックインしていた友達と無事合流し、前もって目星をつけていたお店へ。 ……とウキウキで出かけたら、ホテルの駐車場で「餃子食べに行こうや!」と謎の男に声を掛けられる。 驚きすぎて咄嗟に言葉が出ず、「いや餃子の気分じゃないので」と微妙な返しをすると「そっか~じゃあ何の気分?」と追い打ちを掛けられる。 「何の気分でもない」と答えたら流石に諦めたのか「じゃあまた!」とどこかへ去っていった。 おそらく同じホテルの宿泊者なので、またかち合ったら嫌だな~と思っていたのだが、この後この餃子マンに遭遇する事は無かった。

気を取り直して近所のお店へ。人気店らしくほぼ満席だったが、奇跡的にテーブルが一つだけ空いていたので待ち無しで席に通していただく。

おひさんにしにし

QRコードで注文をするタイプのお店なので、忙しそうな店員さんを呼び止めずに済むのがありがたい。

魚の南蛮漬け。いわしかな?4尾くらいあって見た目より量がある。 淡白な魚の身にさっぱりとした甘酢がしみこんだ衣の油、相性が良すぎる。

カツオの刺身。 カツオと言えばご近所高知の名物だが、高松にも高知料理のお店がちょこちょこ見受けられた。 びっくりするほど肉厚でしっかりと旨味があり、居酒屋さんで食べられる刺身としてはかなりの高レベル。

せせりの塩焼き。 せせりは私の大好物。メニューにせせりの文字を見つけたら9割の確率で頼んでしまう。ジューシーで脂が乗っているのに食感はひきしまっていて弾力がある。噛めば噛むほど美味しい。 何という良いとこどりの部位なのか。

ポテトのチーズ焼き。 こういうのが良いんだよ!と大声で拍手したくなる、豪快で見た目と味が直結していて素直に美味しい料理。 チーズの焦げたところ、最高なんだよな。

この他に肉じゃがも頼もうとしたんだけど、品切れで頼めず。 ホテルに帰ってから飲むか~という事でお会計したんだけど、2人で3杯か4杯くらいずつ飲んで5,500円弱だったので目玉が飛び出た。 普段飲みに行くと一人で7,000円くらいになるので、2人でそれ以下!?間違ってない!?と計算し直した。 近所にあったら絶対通っている。

コンビニに寄ってからホテルに戻り、大浴場を堪能して部屋飲みへ。

友達が持ってきてくれた、花びらが入っているワイン。 重かっただろうにありがとう!ほんのり甘くてさっぱりと飲みやすかった。

気付いたら午前3時半を過ぎており、慌てて就寝。

二日目

朝6時半に起床。10分くらいウダウダした後、大浴場へ。 家では朝風呂なんて昨晩風呂に入り損ねた時くらいしか入らないのに、旅行に行くとどんなに朝が辛くても絶対にお風呂に入る(大浴場がある場合に限る)。 ほぼ貸し切りで入れてゆったりした後、そのまま朝食会場へ。 友人は朝が弱い上に食も細く、朝食はいつも食べないので一人で朝食を取る。 久々にホテルの朝食ビュッフェをいただいたが、どれもすご~く美味しかった!!! さつまいもの甘露煮、きんぴら、小松菜のお浸し、マカロニサラダ、サバの塩焼き、塩焼きそば、ミートボール、スクランブルエッグ、カレー、味噌汁、ソーセージ……少しずつ全部食べた。 ホテルのとろっとろスクランブルエッグ、なんであんなに美味しいんだろう。 パンも4種類くらいあって全部食べたのだけど、明太子チーズと紅茶のクロワッサンの2つが特にお気に入り。

部屋に戻って満腹の状態で2度寝。友達と9時半くらいに起きてロビーにコーヒーを取りに行き、眠いよ~辛いよ~と言いながら支度。 ホテルから徒歩で行ける範囲のうどん有名店へ。

手打十段 うどんバカ一代

ここは釜玉バターうどんが有名で、高松によく行く知人や香川の酒蔵の方にお勧めされたのと、友人も気になりつつ行った事が無かったそうなので満を持して向かう。 20~30人程並んでいたが、うどんなら回転も早いだろうしお店もそれなりの広さがあるようだったので、気楽に列に加わった。 途中、前に並んでいたお姉さんから「現金会計だって知らなかったので、コンビニでお金を下ろしたいのだが順番を確保してもらえないか」と打診があり、快くOK。 美味しいものを食べる為に行動している人は全力で応援する所存。

予想通りそこまで時間がかからず(多分30分弱くらい)、店の中へ。 年配の男性が注文を聞き、厨房で沢山の女性たちがうどんを茹でている。 他のお客さんが食べているうどんを見ると、中でもかなり量が多そうだったので釜玉バターの小を注文。 レジまでの間に色んな天ぷらが並べられており、ついつい色々取ってしまう。

天かすは自由に取っていいやつ。

結局天ぷらは4つ取った。 玉子、とり天、たけのこ、イイダコ。 たけのことイイダコは珍しいのでつい……画像だと分かりにくいが、天ぷらの山みたいになっていてどちらがメインか分からない量。

うどんは和風カルボナーラみたいな感じで、時間が経つと熱々のうどんの熱で玉子の黄身が固まっていき、よりコクが出て美味しかった。 うどんはいかにも手打ちらしい、太さにばらつきがあるもので讃岐ならではの強いコシ。 今回は名物を頼んだが、再訪する機会があればシンプルなかけなどで味わってみたい。

天ぷらはどれも大きくて美味しいかった。 イイダコは丸々揚がっているし、たけのこはよくある短冊切りではなく輪切り。私の手くらいの大きさで、とり天もしかり。 お腹がはち切れそうになりつつもプライドにかけて完食。

その後は高松港に向かうことに。 途中、気になるアイス屋さんを見つけて入ってみた。

https://icebistrohirai.jp/

生チョコと、ピスタチオやストロベリーなど色んな味のチョコレートを4つ購入。 ……したと思っていたのだが、なんとチョコレートではなくアイスだった。ピノ的な、チョコの中にアイスが入っているやつね。 帰りの空港で食べようと思ったら

生き物が誕生する前の生命のスープみたいになっていた。 ほんのちょっと舐める程度に口をつけたが、ピスタチオの濃厚な香りとストロベリーの甘酸っぱさが感じられて、これ絶対絶対美味しかっただろうな~~~~!!!と頭を抱えた。 無事持ち帰られた生チョコもすごく美味しかったし、紙コップにいっぱい入って280円という信じがたい安さだったので、高松に行ったら絶対再訪する。

そんな寄り道をしつつ、高松港へ。

ウッドデッキが続いていたり、ベンチやテーブルでゆっくり出来る場所があったりととても綺麗に整備されている。 高松港にある、友人おススメのカフェレストランへ。

https://www.mikayla.jp/

テラス席に行きたかったが、雨の予報なので室内のみだった。 お腹がパンパンだったので、ランチを食べる余裕はなくカフェ利用に。

和三盆のプリンかチーズケーキで迷いに迷い、最終的にプリンに決めたら売り切れだった。 チーズケーキは私の大好きな濃厚ずっしりタイプだったので、ゆっくり味わっていただく。

お店を出た後、せっかくなので船に乗るか~という話に。 友人が前回乗れなかった赤いフェリーに乗りたいと言っていて、私はあるYoutuberさんが行っていた鬼ヶ島(女木島)に行きたいと思っていたのだが、赤いフェリーの行先がちょうど女木島だったのでウキウキで乗船。

縞々が可愛い。 この日は予報では雨だったのだが、夜までギリギリ曇りで持ちこたえてくれたので良かった。

鬼ヶ島には鬼がいたという洞窟があるのだが、その方向を道すがら鬼が指差しで教えてくれている。 徒歩だと30分以上かかるみたいで、バスも出ているが港についてからお手洗いに行ったりしていたら最終バスが出てしまっていたので諦めた。

めっちゃ可愛いイラストのマップ。 鬼めちゃめちゃ島暮らしを楽しんでる。

鬼の像、ちゃんと顔が違っていて良い。 全部でいくつあるんだろう?

停泊所から帆が見えていたのでヨットか何かかと思ったら…

なんとピアノだった。

しかもかなり精密に作られている。流石に弾けはしない。 20世紀の回想という題目の作品だった。

謎のモアイもいる。

停泊所にいた猫ちゃんがめちゃくちゃ懐っこくて、顎をひたすら撫でていたら着ていたワンピースの裾に堂々と乗っかられて笑った。

鬼の根城には行けなかったものの、女木島を堪能して高松港へ戻る。 二人ともお腹は減っていなかったのでとりあえずホテルに戻ったが、せっかくなのでうどんくらいなら食べられるだろうし行くか~とホテル近くのお店へ。

https://tabelog.com/kagawa/A3701/A370101/37000046/

香川県の酒蔵さんから聞いたおススメのお店。 カレーうどんが美味しいらしいので、カレーうどんを注文。

カレーうどん、中々お店で食べる機会って無いけどめちゃくちゃ美味しい…カレーが私好みの甘すぎなくてトロみが強くて出汁が効いている味。 食べている内にちょっとお腹が減ってきたのでさきいかの天ぷらとかセロリの浅漬けとかおつまみもちょこちょこ頼みつつ、お酒も3杯くらい飲んだ。人間の体ってすごい。 そしてこの日もホテルで飲もうぜ~となって、コンビニに寄って帰る。 しかもコンビニで買った分では足りなくて、生まれて初めてホテルの自販機でお酒を買った。 何だかんだで3時半頃に就寝。その時楽しいと先の事考えられなくなるのは何歳になっても治らない。

三日目

最終日。この日も頑張って7時前に起き、朝風呂の後朝食会場へ。 さつまいもの甘露煮がかぼちゃの煮物になっていたり、少し顔ぶれが変わってはいるものの、昨日とほぼ同じ内容。 昨晩のカレーうどんが美味しかったので、昨日は食べなかったうどんを自分で適量ゆがき、カレーをかけて食べてみた。 ……お店で昨晩食べたカレーうどんに勝るとも劣らない美味しさ。 昨日も朝食のカレー美味しいなと思ってはいたが、うどんにかけた方が美味しい気がする。

チェックアウトの時間ぎりぎりまで眠いよ~帰りたくないよ~とウダウダしながら過ごし、10時にチェックアウト。 瓦町の駅まで友達を送り、さてこの後どうするかなと思案する。

朝食をたらふく食べたので朝うどんをする余力は無いし、何より眠い。 とりあえず高松港の方へ向かい、高松シンボルタワーに上ってみる。

展望台は誰でも入れるようになっていて、椅子などもあってありがたかった。 昨日行ったミケイラさんの開店に合わせてシンボルタワーを去り、ミケイラさんに再訪。

売り切れで食べられなかったプリンのリベンジ。 口当たりは滑らかなのに結構固めのプリンでとても好み。 甘さもあっさりしていてくどくなく、和三盆の良さが出ている。

敷いてあるランチョンマット、高松港のイラストが描いてあって素敵。 人気店らしく、私以外は予約のお客さんで埋まっており唯一空いていた席に滑り込む事が出来た。 プリンとホットティーを20分程で堪能し、足早に退店。 今度はランチも食べてみたい。

自衛隊の船が停まっていて、時間帯によっては乗船も出来るようだったが受付時間まで待つ気力が無かったので見るだけ。

桟橋の最奥にある赤灯台。夜にも見てみたい。

電車に乗ってヤドン公園にでも行ってみようかと思ったけど、今電車に乗ったら本気で寝ちゃって取り返しのつかない駅まで行ってしまうかもしれないと危惧し、しばらく港のデッキで本を読んだりボーっとしたりして過ごす。

本気で眠くなってきたのでカラオケにでも行って寝ようかと思い、町の方へ戻ることに。 商店街の中にある回転ずしで軽くお昼ご飯を食べる。 適当に入ったけど結構美味しかった。

https://tabelog.com/kagawa/A3701/A370101/37010375/

商店街をプラプラ歩いていると、美味しそうなジェラート屋さんが。 和三盆ミルクとかぼちゃを頼んだら、おまけで一口サイズのストロベリーミルク?も付けてくれた。 ジェラートはどちらもすごく美味しくて、特にかぼちゃは濃厚でねっとりしたかぼちゃの自然な甘さが感じられた。

https://shop.gelato-mare.com/

確かダブルで480円くらいだったので安さにもびっくり。 店内は広くて綺麗、新しいお店なのかな? ベビーカー連れのご家族もゆったりジェラートを楽しんでおり、落ち着いた雰囲気も良かった。

Google Mapで調べると歌広場があったので行ってみるも、日曜だったので待ち時間が発生している。 待ち合いの椅子で爆睡するくらいなら、もう空港に行っちゃおうかな……と思い、結局15時くらいに空港行きのバスに乗ることに。 バスの中で爆睡したらちょっと元気になった。

空港にいたヤドン。大きくて可愛い。 空港でお土産を買い、16時半くらいに保安検査場へ。 20時発の便だったので、「もう中入っちゃって大丈夫ですか?」と係りの方に聞かれたが、大丈夫ですと搭乗ロビーへ。 ロビーの電源コーナーでスマホを充電しつつ、ひたすら本を読んで時間を潰し、無事飛行機で東京へ戻った。 行きは乗り遅れが怖いので電車で行ったけれど、帰りは東京駅まで出ているバスで帰ったのでとても楽だった。

思っていたほどうどん尽くしの旅にはならなかったけれど、あっと言う間の2泊3日でものすご~~く楽しかった!! 高松、観光するのに大きすぎない規模感で食べ物も美味しいし高松港みたいなのんびりスポットもあるし、友人と同じくとても好きになった。 本気でうどんを食べるならやはり車がいるとは思ったが、是非また行きたい。 最近旅行の頻度は控えめになっていたが、やっぱり旅行が好きだ。 来年はもうちょっと色々行きたいな。