呑んべんだらり

三度の飯と酒が好き

たん焼 忍@四ツ谷

気が付いたら年が明けてもう11日も経っているなんて……
今年は正月休みが異常に短かったような気がするし、でもすぐ3連休だから!と楽しみにしていた3連休もすでに過去のものとなり、絶望しながら働いている。
正月休みって10日くらい無かった?

それはそれとして、去年行ったけど記事に出来てなかったお店を少しずつ書いていきます。

職場のNさんと焼き肉ならタン!みたいな話をしていた時、タンならここのお店が美味しいと教えていただいたお店が忍さん。
Nさんは前の職場で一緒だった方だが、ありがたい事に退職してからもたまに食事をご一緒させていただいており、どこか行きたいところはある?と聞かれて忍さんの事を思い出し、リクエスト。

https://tanyakishinobu.com/

こちらの名物は茹でタンらしい。茹でタンって何か炊いたんの仲間みたい。
茹でタンは食べた事が無いのですごく楽しみにしていた。

お店は老舗っぽい趣のある佇まいで、あまり広くはない店内だが席の間隔は広い。
お店の方は女将さんとお若い方が何人かいらっしゃって、皆さん元気よく気持ちの良い接客。
すごく印象的なのが、レンタル自転車でいらっしゃったNさんがカゴに忘れ物をしてしまい、取りに戻っていた間にNさんの頼んだビールが運ばれてきたのだが、Nさんが戻るまで冷蔵庫で冷やしておいて下さった上にちゃんと泡も注いで出し直して下さった事。
こちらの都合で席を外したのに、そういう心遣いをして下さるのってとてもありがたい。
ご飯を食べる前からこのお店は絶対美味しい!と確信。ちなみに自転車はもう次の人に乗られており忘れ物は戻ってこなかった。

茹でタン

早速名物の茹でタン!
見た目は結構地味な感じだけど、一口食べると柔らかいタンがほろほろと崩れ、そこにピリっと塩コショウが効いてくる。
全く臭みなども無く、あっさりしているけどしっかりお肉の旨味は感じられる。
しっとりしていてパサつきも無い。どうやって煮たらこんな風になるんだろう。
タンって焼き肉で食べるかたまにシチューで食べるかという感じなので、こうやってタンを頂くのは新たな魅力を知る機会となった。

タンシチュー

タンシチューという文字を見て注文せずにいられる人がいるだろうか。いやいない(反語)。
シチューというからには玉ねぎやらジャガイモやらにんじんやら入っているのかなと思っていたら、何とも漢気溢れるタンオンリー。
余程タンに自信があるのだろう。もちろんその自信はしっかりシチューに溶け込んでおり、タンはもちろんだがシチューまで一滴残らず飲み干したいくらい美味しい。
茹でタンみたいにほろほろとお箸で簡単に切れるくらい柔らかいが、噛めば噛むほどシチューとタンの旨味が口の中に広がっていく。
フランスパンも付けてくれるけど、全然足りない。1本でくれ。

タン焼き

店名にもなっているタン焼き。
初めて仙台の牛タンを食べた時は分厚くてジューシーでびっくりしたけど、こちらの牛タンも仙台に負けていない。
表面は香ばしいが断面は美しいピンク色で絶妙の火入れ加減。

タンの生姜煮

あまり大きな声では言えないが、この日食べたタンの中で一番好きだった。
甘辛く煮つけられたタン、良くある牛しぐれ煮みたいな感じだけどそれより優しい味付けで、生姜の香りがよく効いていてめちゃくちゃ美味しかった。
多分黄金伝説で1か月忍さんのタン生姜煮生活に挑戦する事になっても余裕でクリア出来ると思う。
なんだろう、普通のお肉より脂が少なくて弾力があるからなのかな…とにかく美味しかった。

山芋

お肉だけというのも何なので、お野菜をば。
山芋って煮ても焼いても生でも美味しい素敵な野菜。
ジャガイモとはまた違う、ホクホクしながらちょっと生っぽいシャリっとした食感も残っている不思議な感覚が癖になる。
塩だけの味付けでこれだけ美味しいし、申し分ない野菜。

エリンギ焼き

きのこの中でも大好きなエリンギ。
少しバターで味付けされているのか、香ばしい中にもまろやかな香りと甘みが感じられて美味しい。

タンもお野菜も美味しくて大満足のお店だった。
これだけタン尽くしを堪能出来るお店も中々あるまい。
お店の方の接客もあいまって、人気店なのも納得の素敵な時間を過ごさせていただいた。

ご馳走様でした!