呑んべんだらり

三度の飯と酒が好き

恵比寿DAL-MATTO

先日、東銀座のクラッティーニさんで生まれて初めて桃のパスタを頂き、フルーツの冷製パスタの魅力にハマってしまった。

他にも都内でフルーツパスタが食べられるお店を探して、気になったのがダルマットさん。
麻布などにも店舗があるが、一番行きやすい場所が恵比寿だったので友人を誘って恵比寿店へ。

https://www.dal-matto.com/shop-1

恵比寿の西口から歩いて5分ほど。東口よりも随分落ち着いた街並みで、こちらのお店も住宅街の中にひっそりとある。
大きい看板などが出ていないので、危うく通り過ぎるところだった笑。
店内は1階と地下に分かれており、食事は地下で頂いて食後のデザートとカフェを1階でいただくという流れ。
これだと予約客の管理がしやすいし、こちらもゆっくり食後を楽しめるのですごく良いシステムだと思う。
開店の11時半ジャストに入店したが、すでに3組ほどのお客さまが食事を楽しんでらして、我々は後発組だったもよう。

スプマンテと赤ワイン

こちらのお店の何が素晴らしいって、ランチタイムはスプマンテのフリーフローが1,500円なのだ!!!ワインも1,650円!しかも休日でもOK!
悩みに悩んで、スプマンテのフリーフロー+メイン料理に赤ワインが1杯つくものを選択。これで2,200円!
”!”が乱舞してしまうというものだ。
しかも、グラスが少しでも減るとすぐに注ぎに来て下さる。おかげでどれくらい飲んだか分からない。

前菜盛り合わせ

しょっぱなからあまりにも美しい前菜の盛り合わせ。
一つ一つ、サーブしてくれたウェイターの方が説明して下さって、どれから食べるか迷ってしまう。
どれも美味しかったけど、右上のカボチャサラダが特に好きだった。
あと、このガラスを編み込んだようなお皿がめっちゃツボでキャーキャー言っていたら、友達が「多分ナハトマンのボサノバってシリーズのお皿だよ」と教えてくれた。持つべきは博識な友人である。

付け合わせのパン

ローズマリーのフォカッチャと、3種のオリーブオイル。
向かって右が一番マイルドで、左に向かうに連れてスパイシーになっていくとのこと。
少しずつ千切って試してみたが、2人とも真ん中が一番好みという結論に。
写真は撮っていないが、このあとに供されたはちみつのパンも美味しかった。

お待ちかね

冷製パスタ、満を持して登場。
時期によってフルーツが変わるようだが、この日は桃の冷製パスタ。
クラッティーニさんと違い、麺はトマトのソースで味付けされていて、桃はかなり薄く切られていてすこし固め。
クラッティーニさんの桃はかなり主張が強かったけれど、こちらは良い意味で控えめでパスタの優れた引き立て役という印象。
イチゴやさくらんぼのパスタもあるそうなので、来年また訪れてみたい。
(秋冬は冷製パスタではなくリゾットになるそう)

メインのカツレツ

フリーフローにワインを付けるか迷って、事前にメイン料理が何かを聞いてカツレツだったので赤ワイン付のにしたのだが、自分が想像していたカツレツと違い過ぎてびっくり。
てっきり一人分のポーションを揚げたものが来ると思っていたので、衣ではなく薄ピンクの美味しそうな肉の断面と対峙するとは嬉しい誤算。
豚肉はとても柔らかく、衣も薄いので揚げ物特有の重さはあまりないと思う。
脂身は結構多めだが、ほどよく脂の旨さを感じられるのでくどくない。
子供の頃は脂身が大好きで、大人が切り離した脂身をよくもらっていたのだが、大人になって久々に脂身の旨さを感じた気がする。

〆の温かいパスタ

エゾジカのボロネーゼ。
ジビエの臭みは全くなくて、パスタが主役なのかお肉が主役なのか分からないくらい、お肉がゴロゴロ入っている。
一緒に入っているコーンの甘さや食感も良いアクセントになっていて、先に頂いた冷製パスタよりこちらの方が好みだった。
あと、提供前に量を聞きにきて下さるのもありがたい。

デザート

食事を終えて、1階へ。
デザートはマンゴーのジェラートかティラミスを選べたので、私は大好きなティラミスを。友達はマンゴー好きなのでジェラートにしていた。
トロトロふわふわのティラミス、ものすごく美味しかった……イタリア人、ありがとう。

私たちが食後の時間を楽しんでいる間、ランチの第二陣が続々と階下へ案内されていた。やっぱりこのシステム、すごく良いよなぁ。
これだけ素敵なサービスを受けられて、ランチコースは4,600円くらい。コスパが良すぎて恐縮してしまうくらいだ。
ご馳走様でした!