少しずつ日の入りも早くなってきてはいるが、まだまだ暑い今日この頃。
夏にぴったりの冷製パスタを食べに行こうと職場のNさんにお誘いいただき、冷製パスタ大好き人間の私は二つ返事でご相伴に預かることに。
温製パスタも大好きだけど、冷製パスタってカッペリーニなどの細麺が使われていることが多くて、細麺派の私の好みドンピシャ。
伺ったのはこちら。
桃の冷製パスタが有名なお店とのこと。このお店のパスタはNさんも食べたことが無いので気になっていたらしい。
桃とモッツァレラチーズやブッラータチーズのサラダは何度か食べたことがあるけれど、パスタもあるのかとビックリ。ちょっと調べたら都内だけでもいくつか出しているお店があった。食の世界は奥が深い……
当日、職場から銀座まではぷらぷら歩いて１時間くらいなのでお散歩がてら歩こうとしたら、バケツをひっくり返したかのような豪雨。
仕方なく電車に10分ほど乗って駅を出たらなんと雨が上がっている。完全に天気の神様に弄ばれた……
買い物でもしようかと思ったが、途中でまた降り出しても嫌なのでカフェで時間を潰すことに。
飲み物だけにしようかと思ったが、あまりにもサンドイッチが美味しそうで我慢が出来ず、サンドイッチも食べた。人生で食に関して我慢に成功した回数、おそらく20回も無い。
そして雨はそれ以降降らなかった……完全に天気の神様に（略）
前置きが長くなってしまったが、Nさんと合流していざお店へ。
コースと迷ったが、アラカルトで色々と注文することに。
最初にスープを出してくれるお店、好きだな。これはにんじんとごぼうのスープだそう。
濃厚なポタージュでお野菜の旨味がよく出ていて美味しかったが、もうすこし塩気があっても良かったかもしれない。
左からパテ・ド・カンパーニュ、燻製ホタテとモッツアレラチーズ、イワシのベッカフィーコ。
ベッカフィーコが何か店員さんにお伺いしたら、イワシに詰め物をした料理らしい。
これ３つともすごく美味しかった！
パテ・ド・カンパーニュ、お肉だけじゃなくて色々混ぜてあるはずなのに、ものすごく肉！！食べてる！という満足感があるし、冷たい料理なのにジューシーなのが不思議だ。
燻製のホタテもすごく良い香りで、チーズのまろやかさと良く合う。
初めて食べるベッカフィーコも、そのままで十分美味しいイワシの中に入ってるレーズンの食感や甘さがアクセントになって、家でも作ってみたいと思った。
来ました、桃のパスタ！！！！！！！まじで調味料以外は桃とスパゲティーだけ！！本気か！？
圧倒的ビジュアルに先制攻撃を受ける。これ、食べるの勿体ないくらい美しい…食べるけど。
桃は長野県産の「あかつき」と「なつっこ」だそう。
恐る恐る一口食べてみると、めっっちゃ美味しい！なんだ！？甘くてしょっぱくて頭がバグる！
完熟した桃なんだけど、口の中で潰れずにしっかり噛み応えがあって、でも柔らかいという…
それが塩気のあるスパゲティーとミントの香りに合わさって、デザートではなくしっかり食事になっている。不思議だ……
昔、倉敷で桃のパフェを食べた時も感動したけど、美味しい桃って果物の王になれる貫禄がある。
その後はもうちょっと何かいただこう、という事で再び前菜とお肉料理を注文。
左から穴子のアグロドルチェ、タコのガーリックマリネ、フグのカルピオーネ。
アグロドルチェはイタリア語で甘酸っぱいという意味らしい。
日本のように甘めの味付けをされた穴子と、酸味のある野菜の組み合わせが文字通り甘酸っぱくて美味しい。タコのガーリックマリネはニンニク控えめでやさしい美味しさ。
カルピオーネは南蛮漬けのようなものらしい。本来は鰆だったけど、品切れでフグになった。大歓迎。
こちらのお店は魚や肉だけでなくお野菜も美味しくて嬉しい。
ちなみに、こちらのお店の前菜をこの日一日で半分以上頂いた笑。
これ、完全に今日のメインは桃のパスタだと思って油断（？）していた私を横から殴りつける伏兵だった。めっちゃ美味しい……柔らかくて程よい脂と肉汁が口の中に広がって、ここ最近いただいたお肉で一番美味しかった……もっと食べたいけど、これ以上食べると苦しくなるよな、という量も絶妙。
完全降伏。付け合わせの焼き野菜ももちろん美味しかった。
桃のパスタ目当てに訪れたお店だったけど、パスタはもちろん前菜からお肉から全部美味しくて、美味しいイタリアンを満喫させていただいた。
和食も大好きだけど、それぞれの国にもその国で採れるものや文化に根付いた美味しい料理があって、それが自国で食べられるというのは、本当に幸せだな。
ご馳走様でした！
