呑んべんだらり

三度の飯と酒が好き

花蝶@銀座

食い道楽の知人が、行ってみたいお店があるというので先日同行してきた。
私は基本的に時間とお金の許す限り、食事の誘いは断らない(相手にもよるけど)。

どんなお店か聞いてみると、なんと銀座の料亭。
えっこんな小娘(30代)がそんなとこ行っていいの…?とビクビクしつつ来訪。

https://kacyo.com/ginza/

上の公式サイトを見て頂くと分かるのだが、門構えからしていかにも格式高そう。
なんか京都の老舗っぽい雰囲気。京都の老舗料亭なぞ行けた事は無いが。
今回はなんとちょっと私に良い事があって、そのお祝いとしてご馳走していただいたので、お値段の詳細は不明。
サイトによると、夜のコースでも14,000円からなので思ったより気軽に伺える感じみたい。

入店するとまず待合室に通されるのだが、そこがなんというかもう大正ロマン。何故か年代物っぽいゴルフクラブとかが飾ってある。
めちゃくちゃ写真撮りたかったけど、他のお客様の手前はしゃぐのは恥ずかしいと思って我慢。
その後、広いホールの席へ通された。テーブルには白いクロスがかけられていて、椅子も白。
なんかめっちゃ眩しい空間だった。

お品書き

今回は飲み放題付のコースだったので、まずは白ワインを頂く。

先付け

穴子と大和芋のテリーヌ。穴子のテリーヌなんて初めて食べたけど、美味しい。大和芋のねっとり感が穴子と合う。

前菜3種

鉄皮の煮凝り、バーニャカウダ、胡麻豆腐。
胡麻豆腐にかかっているのがビーツ味噌らしいのだけど、見た目の鮮やかさに反して優しい甘さの味噌で美味しかった。

お椀

鱧のお椀。本当はミョウガが乗ってたけど写真撮る前に食べちゃった。
ミョウガとか苦手な食材は最初に全部無理やり飲み物と一緒に飲み込んでる。
前日に友達と電話してた時、鱧寿司を食べた自慢をされていたので、鱧が食べられて嬉しかった笑。

お造り

牡丹海老も本鮪も伊佐木も全部美味しかったんだけど、一番好きだったのは紋甲イカ

海老のポシェ

ポシェとは何ぞや…と思い調べたところ、フレンチの用語で「煮る」とか「茹でる」とかそういう意味らしい。
でっかい海老ちゃんの下には豆の煮たの(もっとオシャレな言い方があったが失念)、キャベツの煮たの(もっと以下略)、大麦のリゾットなどが敷いてあって、特にリゾットが美味しかった。
海老ちゃんは言わずもがな。身がプリップリでソースも美味しい。ソースの正体は不明。

和牛のロースト

美味しいお肉はこれくらいちょっとだけ頂くのが良いのだと年を取ってから悟った。柑橘のソースとあるけど、酸っぱい感じではなく爽やかなソースで美味しかった。こういうお肉の付け合わせの焼き野菜をこよなく愛している。

鯛の出汁茶漬け

どうやら名物らしい鯛茶漬け。
これね、正直この日のコースで一番ダントツで美味しかった。本当にダントツ。
お出汁が美味しいのは勿論なんだけど、鯛が最高。
お茶漬けってサラサラっと食べられる簡単ご飯の代表格だけど、こういうお店で出されると最強の締めになる。

甘味盛り合わせ

生まれて初めてドラゴンフルーツを食べた。
なんかキウイに似てる気がする。
抹茶のパンナコッタは抹茶もミルクも濃厚で美味しかった~

そういえば、お酒は2杯目以降日本酒を頂いたのだけれど、美味しかったので銘柄を伺ったらオリジナルだった!
連れが購入出来ないか聞いていたが非売品との事w

お料理も美味しいし、お値段もそこまで張らないし、何より建物や内装の雰囲気が抜群に良いので、ちょっとしたお祝いとか特別なディナーにちょうど良さそうなお店だった。ご馳走様でした!