呑んべんだらり

三度の飯と酒が好き

与作@八王子

先日、学生時代にアルバイトをしていたお店に当時のバイト仲間と行ってきた。 学生時代は八王子の駅から徒歩圏内に住んでおり、駅ビルに入っているカフェとこちらの居酒屋でバイトをしていたのだ。

https://tabelog.com/tokyo/A1329/A132904/13026730/

たまたま買い物途中にアルバイト募集の張り紙を見て応募したのだが、実際は世襲制みたいな感じでアルバイトの子が卒業する時に後輩を紹介して、その子が卒業の時にまた別の子を…という感じで確保してきた人材が大半だった。 それで人が集まるというのは、働きやすいから長く働く&後輩に紹介したくなるような良い職場なんだろうなと採用時に思ったが、実際に働いてみても人の温かさが感じられる良い職場だった。 大学入学と同時に上京してきた私にとって、第二の故郷のような気持ちにさせてくれる場所で、社会人になった今でもたまにご飯を食べに行っている。

お店に入ったら、大将の娘さんが出迎えてくれた。 今日は予約が多いから臨時のお手伝いに来ていたそうで、タイミングが良い。 娘さんの娘さん(大将の孫)の写真を見せてもらったのだが、私たちが働いていた頃はハイハイしていた赤ちゃんだったのに、軽く化粧をした可愛い中学生になっていて、月日が流れる早さに慄いた。

お通しはかぼちゃの煮物。 フィルター無しにも関わらずこの色味。見た目通りに味はしみしみで美味しい。

あん肝と白子ポン酢。 あん肝は我々が注文していたのに気付いておらず、サービスのつもりで白子ポン酢にちょっと添えてくれていたみたい。 この後別途注文分のあん肝が来た笑。 あん肝は箸で持つとホロリと崩れてしまいそうなほど柔らかく、臭みもない。 ねっとりとしてコクがあるがくどさは無くて、ポン酢の爽やかな香りととても相性が良い。 白子ポン酢もとろっとろで海の幸の美味しいとこ全部詰め込んだ味がする。

刺し盛。どれも美味しかったのだが、特に気に入ったのはイカ。 噛み応えがあって噛むほどイカの旨味が感じられる。

肉じゃが。寒い時期の煮物って本当に心に沁みる。 煮込んで崩れてしまったジャガイモも良いが、しっかり形を保っているジャガイモを口に入れて、お堅いかと思っていたジャガイモの柔らかさと出汁の風味を味わうのも良い。 関東は肉じゃがに豚肉を使うのか!と驚いていたら、友人に関西は何を使うの?と聞かれ、牛肉だと答えたら今度は友人が驚いた。 ちなみに友人の家では豚より鶏率が高かったらしい。みんな違ってみんな良い。 肉じゃが、実家にいた頃はよく食べていたが、一人暮らしを初めてから滅多に作らなくなってしまった。 今度久々に作ってみようかな。

蟹クリームコロッケ。 他の卓のお客さんが注文しているのを聞いてどうにも食べたくなってしまった。 衣が薄いのに固くしっかりと揚げられていて、思い切り歯を立てるとまろやかなクリームが飛び出してくる。

半分以上食べてしまってから慌てて写真にとったアスパラのおひたし。 これならいっそ写真無しの方がよかったかもしれない。 塩気が足りなければどうぞとお店の方が醤油も出してくれたが、マヨネーズを少しつけるだけで十分美味しい。

久々に訪れたが相変わらず大将も元気そうで、お店にも活気があってとても楽しい一時だった。 一緒にいったアルバイト仲間の友人はまだ幼い子供を持つ一児の母なので、早めに解散しないとな~なんて思っていたのに、気付けば23時過ぎ。 頻繁に訪れるのは難しいけれど、これからもちょくちょく第二の実家に帰っていこうと思う。

ご馳走様でした!