呑んべんだらり

三度の飯と酒が好き

鮨 石島@新富町

まだ6月だというのに何という暑さ。
本当に毎年毎年この夏を越せるのかと命の危機を覚えるレベルに暑い。
会社の人や友人には「私が無断欠勤したり連絡が取れなくなったりしたら通報してくれ」とお願いしてあるくらい、暑さに弱い。

厳しい夏を生き抜くためには、心と体の栄養補給が必要不可欠である。
ということで、鮨 石島さんにてランチをいただくことに。ちなみに去年、友達がテレビに出ているのを見て行きたい!と誘ってくれた鮨 ishijimaさんの本店である。

ishijimaさんに誘ってくれた友達が「石島欲がフツフツ湧いてきたから付き合って」とラインをくれて、実はその前日私も寝る前に「石島のお寿司が食べたい……」と想いを募らせていたので、すぐに空いている日時を連絡した。
そしてその3分後には予約が完了していた。いわゆるバリキャリの友人、流石仕事が早い。

しかし予約の数日前に「もしかして石島って2店舗ある!?もしかして私、前行った方(新富店)じゃないとこで予約しちゃったかも……」と連絡が。
発信履歴がもう見れなくなってしまっているので、店舗に確認してみたところやはり前回伺った新富店ではなく本店の方で予約されていたらしい。
私は行った事無かった本店の方にも伺ってみたかったので全く問題無し。むしろありがたい。

http://ginza.sushi-ishijima.com/

本店も新富店と同じく、カウンターのみで10人も座れないくらいの規模。
Googleの口コミを見て、こちらのお店も1000円台で食べられるランチをやっているのかと思ったが、お店の外に並んでいる人はいなかった。
この日は予約で満席だったので、並ぶのをお断りしていたのかもしれない。

シオッコ。食べた瞬間、隣の友人と思わず顔を見合わせてしまう。
それぐらい美味しい。美味しいお寿司を食べに来た甲斐があったと1貫目から満足させられてしまう。
カンパチも美味しいが、シオッコの方が好きかもしれない。

まぐろ。
柔らかくて、旨味と酸味がほどよく口に広がる。

かつお
シオッコ、まぐろ、かつおと主張の強いネタが続く。
たたき以外のかつおを食べる機会って寿司以外あんまり無い気がする。

平貝。上には醤油ではなくお塩がかかっている。
この平貝が、なんだろう上手く説明出来ないんだけどすっごく美味しくて……
またもや友人と顔を見合わせてしまう。
ホタテみたいな分かりやすい旨味というよりは、食感も味もあっさりしてるんだけど、今まで自分が経験したことのない美味しさの種類を感じた。
こういうのが上手く説明出来るようになりたいな。

まぐろの漬け。
一目見て漬けだと分かるこの深い赤が美しい。

あじ
一年中獲れる魚だけど、特に春~夏にかけてのあじは脂がたっぷり乗っていて旬だという。
魚の脂がシャリを覆うように口の中で溶けていく感覚、好きすぎる。

イカ
真っ白のイカの上にウニが乗っているという食欲を直に殴りつける暴力的な姿。
イカはこりこりねっとりしていて甘みがあり美味しいし、そこにウニの塩気と甘みが加わって非常に贅沢な一品。

生しらす
じつはしらすは釜揚げ派で、生のものはあまり自分からは好んで食べない。
勿論こちらも美味しかったけれど、火を入れたものの方がやっぱり好きだ。

まぐろの中落ちとたくあん。
いわゆるとろたく、私の大好物である。特に石島さん(およびishijimaさん)のとろたくは、人生で一番美味しいと断言出来る。
他のとろたくと何が違うのか、配分とか?前回ishijimaさんでもお代わりしたけど、今回もこちらをお代わりで注文した。
これだけ12貫セットがあったら食べたい。

ウニ。
イカに乗っていたほんの一掬いの量でもばっちり存在感を出していたウニがここで再来。
海苔ありと海苔無しが選べたのだけど、お寿司屋さんの美味しい海苔が好きなので海苔ありで。

玉子。
エビのすり身を入れて焼いているという特製の玉子。
ものすっごくふわっふわで玉子焼きというよりカステラのよう。
お味もほんのり甘くって柔らかな気持ちになる。

玉子が出たのでこれで終わりかなと思っていたら、まさかのラスボス穴子の登場。
しかもでかい。見た目に圧倒されてしまうけど、身がほろほろと柔らかくツメもくどくないのでぺろりといただく。
穴子は前回ishijimaさんでいただいたものの方が好みだったかも?
時期とかにもよるのかな。

本店には初めて伺ったけれど、やはり石島さんのお寿司はすごく好きだ。
接客はishijimaさんの方がやや親しみやすいかな?と思うので、人が変わっていなければ次はまたishijimaさんの方に行ってみたいな。

【おまけ】
石島さんに向かったのは土曜。
金曜は東銀座に住んでいる友人の家で餃子パーティをし、土曜も仕事だという友達と一緒に10時頃家を出た。
久々のよもだそばさんで冷やしそばとカレーの朝定食を食べ、後はどっかのカフェで本でも読むか~と歩いていたら、何だかバターの良い香りが。
何だろうと思ってキョロキョロしていると、何やら行列の出来ているパン屋さんが。

https://shiopan-maison.com/

ふむふむ、塩パンね。
サンジェルマンのあんバター塩パンで塩パンの美味しさに目覚めた私は、時間もあるし並んでみることに。
大体20人くらい並んでいたが、パンの種類も5種類くらいなので進みは早い。
列の途中にある看板のメニューを見ると、普通の塩パンの他に塩メロンパン、あんバター、ミルク、たまごとハムのサンドなどがあるようだ。
塩パンは5個、メロンパンは3個、サンド系は2個の個数制限がある。
塩パンとメロンパンとあんバター、ミルクをそれぞれ1つずつ買おうかな~なんて並んでいたのだが、いざお店に入って前の方が注文しているのを聞いてみると、皆個数制限ギリギリまで買っている。
な、何……?やっぱそんなに美味しいの……?と困惑。
自分の番が来た時は自然と「塩パン5個、メロンパン3個、あとは……」と口をついて出た。
塩パンとメロンパンは一つ一つが紙の袋に包まれた個包装状態なので、それを8個ともなると結構かさばる(サンド系は別の袋に分けて下さる)。
ニトリで買い物してきたんか?ってくらい大きいビニールバッグを引っ提げて銀座を闊歩することに。

そしてこれがあんバターとミルク。

写真だと分かりづらいが、どちらもたっぷり中身が詰まっていて期待大。
バターが溶けないよう気をつけながら、トーストして温めていただく。

……美味しっ!!!!!

思わず普段使わない太字まで使ってしまうくらい美味しい。なにこれ。こんなん毎日食べたい。
特にミルクの方はこってり&さっぱりの2種類のクリームが最高に美味しい。
パン自体もバターをこれでもか!とたっぷり使っていて、パンの鉄板と触れてる底の部分がカリッカリでカラメル抜きのクイニーアマンみたいになっていて……程よい塩気とあいまって美味しすぎた。
甘いパンは普段食べないんだけど、ミルクフランスとあんバターはめちゃくちゃ好きで見つけたら買っちゃう。
今まで食べてきた中でもトップレベルに美味しい。

しかし更にびっくりしたのが、後日シンプルな塩パンを食べたらそれが一番好みだったこと。
パティスリーはショートケーキ、バーならジントニックを頼めばそのお店のレベルが分かる、なんて言ったりするけれど、パンもやはりシンプルなもの程違いが分かるものなのか。
あまりにも好きすぎたので銀座に行ったら時間のある限り寄りたいお店になった。

ご馳走様でした!