呑んべんだらり

三度の飯と酒が好き

アロマクラシコ@品川

かれこれ30余年食いしん坊として生きているけども、まだまだ「名前は知っているが食べたことがない食べ物」は多い。
ホワイトアスパラガスも、そんな食べ物たちの一員だ。
正確に言えば缶詰のものは食べたことがある。アスパラガスという名前から連想される食感とは大いに異なり、何だかプルプルしていて不思議な食べ物という印象。
特に好きでも嫌いでも無かったのだけど、Nさんが「ホワイトアスパラガスが食べたい!」と仰ったのでご一緒する事に。
来店予定日の前日と当日に仕入れの状況を確認する程の入れ込みっぷり。
Nさん程の食通がそこまでして食べたいホワイトアスパラガスの真相を探るべく、我々は品川へと向かった。

伺ったお店はこちら。
https://aromaclassico.jp/

遥か昔、当時読んでいたグルメブログで結婚記念日か何かに系列店のアロマフレスカで食事をされた様子が綴られており、素敵だな~と憧れていた私。
まさかのアロマフレスカグループのお店に行ける運びとなり大歓喜
アロマクラシコさんはアロマフレスカさんよりカジュアルにお食事を楽しめるお店のようだが、私からしたら十分すぎる程に贅沢な時間と空間だ。

何はともあれ、まずはお目当てのホワイトアスパラガスを頂く。
青臭さや繊維質が全く無く、かといって缶詰の妙なプルプル具合とも全く違う、柔らかくて歯触りの良い触感。
ほんのりと甘くて、付け合わせのレモンをかけるとまたその甘さが引き立つ。
ものすごくシンプルな味付けだけに、野菜そのものの美味しさを存分に感じられて、これがホワイトアスパラガスか!と一気に私の中で好きな野菜にランクインしてしまった。

続いて前菜の盛り合わせ。
鱈のフリッター、ブルスケッタローストポークだったかな?
どれも美味しかったけど、特にブルスケッタがすご~~~~く!美味しかった!!!
フランスパン一本分食べたいくらい。もりもりのトマトが美味しいのは勿論だけど、パンも少しトーストしてあって、ガーリックの香りがふんわり鼻をくすぐる。
やはりトマトの食べ方に関してはイタリアに敵わない。

ニョッキのクリームソース。
パスタはまあまあ好き、くらいだけどニョッキはめちゃくちゃ好きな私。
メニューにニョッキがあったらほぼ確実に頼んでしまう。
確かソースはトマトソースともうひとつ何か3種類から選べた筈だが、やはり鉄板のチーズソースで。
色んな種類のチーズがたっぷり溶け込んだソースはこれだけカフェオレボウルにいっぱい飲みたいくらい美味しい。
ニョッキもねっとりもちもちで、ソースがよく絡んで美味しすぎる。

定番のカプレーゼ。
ブルスケッタのトマトが美味しかったので期待大だったが、それを遥かに超える美味しさだった。
トマトとモッツァレラチーズにオリーブオイルと塩その他をかけただけで、何故こんなに美味しいのか。
これにかかっているドレッシングがあれば、野菜嫌いの子供もパクパク野菜を食べてくれてお母さんもニッコリなのではなかろうか。
イタリア人は野菜嫌いの子供が少なかったりするのかな。

まさかのホワイトアスパラガスおかわり笑。
盛り付けが先ほどと違う!こういう気遣いが嬉しい。

ハチノスの煮込み
ハチノスは牛の胃の中で一番好きだ。
初めて見た時は見た目のインパクトに気圧されたが、脂っこくなくてコリコリしてて噛めば噛むほど美味しい。
この煮込みも臭みは全くなくて、柔らかいのに弾力がある。
そしてトマトベースのスープがこれまた美味しい。
チーズがかかっているから酸味とコクがちょうどよい塩梅になっていて、食事の終盤でもさっぱりと頂ける。

本日のお肉料理。牛肉の黒トリュフステーキみたいな感じだったと思う。
写真だと全く見えないが、お野菜の中にお肉が3切れほど隠れている。
柔らかくて美味しかったのだけど、いかんせん脂が多い……揚げ物の油は平気だが、お肉の脂は少量でもう良いですとなってしまう。
良い部位を出して下さってるのは分かってるんだけど、贅沢な悩みだ。

お肉は少し好みとは違ったけれど、全体を通して非常に満足度の高い素敵な時間を過ごさせていただいた。
ホワイトアスパラガス、缶詰にすると何故あんなに食感が変わってしまうのだろう。
全くの別物すぎて驚いたが、また新しく美味しい食べ物を知れて嬉しい。
ご馳走様でした!