当ブログでは何度目かの登場であるみやこさん。
昨年末、なんと前職場の忘年会にお声掛けいただいたのでありがたく参加させていただいた。
みやこさん、料理が美味しいのは勿論なんだけど大将と女将さんのお人柄が本当に朗らかで温かくて大好き。
最近は自分のぽんこつ加減が分かっているのでお店に伺ったら食べたもののメモを取るようにしているのだが、この日は久々に前職の方々とお会いでき、お話しするのに夢中でメモを一つも取れていない。
が、このまぐろはすっかりこちらのお店の名物となっていて、行く度に楽しみにしている一品。
普通の漬けより甘みが強く、ふわっと広がる良い香りを感じながらまぐろの旨味を噛み締める喜びよ。
牡蠣は生も火入れも大好きだが、火入れの中でも焼きやグラタンが好きで蒸しはあまり頼まない。
しかしこちらの蒸し牡蠣を頂くと蒸して食べるのが一番美味しいのでは…!?と今までの自分の価値観をひっくり返されてしまった。
しっとりねっとりした食感の牡蠣にしっかり出汁が沁みていて、旨味が凝縮されている。
昆布締め、という素材の良さを引き立てる為に考えられた料理、好きすぎる。
昆布の旨味を存分に享受する文化に感謝。
豆苗かと思ったけど確か聞いたことのない食材だった。
ちゃんと教えてもらったのに何故メモを取らなかったのか……
優しいおひたしの味で美味しかった。
カワハギを肝と一緒に食べないとバチが当たる。
それくらい切っても切り離せない関係。
コクのある肝の旨味が最初に来るが、身の方も噛めば噛むほど味がするので二重で美味しい。
こと食に関しては日本に生まれて良かったと思う事が多いが、刺身を食べている時は特にそう感じる。
脂が乗っている鯖・まぐろコンビにあっさりかつ独特の食感を持つ赤貝の組み合わせ、良い。
白子は火を通して食べるか生で食べるか、どっちが美味しいか長年考え続けているがいまだに答えが出ていない。
とりあえずこれを頂いた時は生に軍配が上がった。
見た目のグロテスクさで苦手な人が多いが、とろりとクリーミーでほんのり甘く、海の幸らしい旨味もたっぷりで本当に美味しい。
塩辛とかいう派手さは無いが酒と組むと一気に主役級になる酒肴、一生愛す。
これを少しずつつまみながらお酒を飲む時間を持てる人生で良かった。
ぷちぷちとした食感と、ねっとり柔らかい煮凝りの全く異なる食感が楽しい一品。
料理としての煮凝りも美味しいが、鶏の煮物の煮汁がぷるぷるに固まったやつも好き。
なんの魚だったか失念してしまったが、めちゃくちゃ味が染みていて美味しかった。
添えてあるネギもこれがまた甘くて噛むとじゅわ~っとタレが広がって素晴らしい。
臭みも消してくれて美味しいなんて優秀すぎる。
ここからは握り。
子供の頃は美味しさが分からなかったが、大人になって美味しいさが分かるようになったネタの代表格。
火入れの海老も美味しいけど、生は生でねっちりした食感に濃厚な甘みが強くて好き。
上に乗っているのは塩。
塩でいただくお寿司というのも乙なものだ。
醤油でいただくよりさっぱりしていて、よりまぐろの旨味や酸味が感じられて良い。
地味に光物の中で一番好き。程良く〆られていて身も変な水っぽさがなく柔らかい。
改めて見ると、自然界に食材として存在していていいのか?という色をしているが、これが美味しいんだよなあ。
口の中で液体かのように溶けていき、磯の香りと旨味が充満する。
飲み込むのが勿体ないくらい美味しい。
実はトリ貝(に限らず生の貝全般)が苦手だったりする。
上手いコメントが見つからず申し訳ない……
この美しい赤い身に入った白い脂。
どれだけ年を取ろうと私は中トロも大トロも食べ続けるぞ。
口の中でシャリを包み込むように溶けていく感覚は、他のネタでは味わえない唯一無二のものだ。
昔、銀座にある某寿司屋で初めて煮蛤の寿司を食べ、美味しすぎて衝撃を受けた事がある。
それ以来、煮蛤を見ると条件反射で喜んでしまうパブロフの犬状態になってしまったが、こちらの煮蛤も大変美味だった。
蛤そのものの強い出汁の旨味に上品な甘さの煮ツメが絡んで最高。
火を入れた貝は大好き。
卵と和えてある贅沢な蟹のつまみ。
あの宇宙人みたいな見た目の生き物に、こんなに美味しい身が詰まっている事を発見してくれた誰かに感謝。
締めはやはり大好物のとろたく。いつ食べても美味しい。
前職を退職したのが9月末だったので、約2か月ぶりに前職の方々とお会いしたのだがお元気そうで良かった。
しかも移転前の事務所で同じフロアだった同業の方と偶然お会いするという出来事もあり、年末にとても楽しく思い出深い時間を過ごさせていただいた。
と同時に、先述の出来事からどこで誰に見られているか分からないので悪いことは出来ないな、ともこっそり思ったり。
ご馳走様でした!